
MX-30 EVモデル の電費を計測してみました
MX-30 EVモデルの電費を計測してみました
2021年1月28日に発表・発売のMX-30 EVモデル。マツダ初のEVとして導入されます。エンジン車とスペックの単位などが異なり、私もゼロから勉強しなおしました。
勉強していて思ったのですが、エンジン車でいういわゆる燃費の数値の標記方法が異なり、エンジン車と比較が難しいです。
EV車同士なら比較はできますが、まだそこまで車種も多くなく、正直今乗っているエンジン車と比較するとどうなのか、気になりませんか?
ということで勉強して実際に乗って測って、特に「電費」ついてエンジン車の「燃費」と比較してみましたのでご参照ください。
カタログの標記
まずカタログの標記ですが、EV車の標記をエンジン車に当てはめると、次のようになります。
①総電力量 ・・・ 35.5kWh ☜エンジン車でいう燃料タンクの容量
②一充電走行距離 ・・・ WLTCモードで256km ☜エンジン車にはこういった標記はありません
エンジン車の燃費標記では、燃料1Lで何km走るか・●●km/lという単位がありますが、これがEV車にはありません。
EV車は1km走るのに必要な電力量はいくらかといった標記になっていて、よりエンジン車と比較しにくくなっています。
ただ、ここで上記の②を①で割ることで、電力1kWhで何km走るかを算出でき、比較しやすくなります。実際にやってみると、
256km ÷ 35.5kWh = 約7.2km/kWh
となり、これがエンジン車でいうカタログ燃費のような電費になります。
たったの7.2km!?と思われるかもしれませんが、そもそも燃料と電気で単価が違いますので、まだここでは気にしないでください。
電費実測
実際に会社と家の往復でクルマの電費を計測してみます。ちなみに片道で23kmちょっと、山一つ越えるルートですが週末ということもありそんなに渋滞はしていません。また寒いので暖房も普通に使用して、極端なエコ運転もせず交通の流れに沿って計測します。すると、

こうなりました。往復46.7km走行して平均電費 6.4km/kWh。カタログ電費の90%くらいでしょうか。道が空いていたのもあると思いますが、普通に運転したわりにいい数値が出ました。
ちなみに同じ道をCX-8のディーゼルAWD車で走って、だいたい13km/lの燃費です。
電気代(燃料代)の計算
ここで、毎月1,000km走るとして、どれくらいのコストがかかるのか、比較してみましょう。
CX-8 ディーゼルAWD車の場合(燃料代)
1,000km ÷ 13km/l = 76.9l (必要な燃料)
76.9l × 110円 = 8,461円(110円は近所のガソリンスタンドの軽油価格)
MX-30 EVモデルの場合(電気代)
1,000km ÷ 6.4km/kWh = 156.25kWh
156.25kWh × 15.2円 = 2,375円(15.2円は1kWhの夜間電気料金)
同じ距離を走った場合、燃料単価の安いディーゼル車と比較しても3分の1以下のコストになる計算ですね。
今回の比較では自宅に充電設備を用意できて、電気料金が夜間オトクになるプランで契約している場合で比較しています。
イメージがしにくい電費と電気代について、少しはお役に立てましたでしょうか?
神戸マツダでは2021年2月13日現在、宝塚店・神戸西インター店・大久保店にMX-30 EVモデルの試乗車をご用意しています。
乗り心地や静粛性もEVならではのメリットがありますので、是非一度ご試乗ください!
※マツダ株式会社ホームページのMX-30 EVモデルのページでPDFが閲覧できます。